【今週の中学部】自分自身が変わることを考えてほしい。(2024年度2学期終業式・中学部長 宮川裕隆)
2024.12.24
ニュース今週の中学部
2学期の終業式を迎える今日、私はいつも学期だけでなく、この一年の終わりも強く感じます。皆さんにとってはどのような学期、または一年だったでしょうか。
巷ではクリスマスだ、年末だ、お正月だと騒ぐ時期ではありますが、私は個人的には、静かにこの一年の終わりを感謝をもって終わりたいと願うのです。
自分ができたことを数えることは大切です。一方で、助けてもらった、救ってもらった、支えてもらったことを思い出してほしいのです。「この人は助けてくれたけど、あの人は何もしてくれなかった」とかいう感情に支配されないように。誰かによくしてもらったところのみ思い出すのです。
うまくいかない、思い通りになどならない世界です。もちろん、相手に、他者に求めることが大事な時や場面もあります。でも大切なのは、人に何かを求めるのならば、自分もそれを求められるということ。他者に変化を求める前に、自分自身が変わることを考えてほしいと思います。
皆でイエス=キリストの降誕を祝うこの頃、私たちも多くの人に大切にされているのだから、負の感情に流されず、人の優しさや勇気を感じ取り、与えられた道を歩んでいきたいものだと思います。
クリスマスのひと時、年末や年始を迎える騒がしい時期ではありますが、しばしこの学期、一年を振り返り、静かに祈る時間を持ってもらえたら、と願っています。
来学期、また元気に会いましょう。
2024.12.21 関西学院中学部長 宮川裕隆
(2024年度2学期終業式)